2位:ニューカッスル
【写真:Getty Images】
監督:エディ・ハウ
基本フォーメーション:4-3-3
2022/23シーズン限りでフランクフルトを去ることが濃厚な鎌田大地は、毎シーズンのようにチャンピオンズリーグ(CL)で戦いたいと明かしていた。ニューカッスルは決してCLの常連ではないが、今季の躍進ぶりや今後への可能性を考えれば、移籍先候補としては十分に有りだろう。
サウジアラビアの政府系ファンドによって買収され、巨額の資金を手にしたニューカッスルは今季、チェルシーのような爆買いなどはせず、堅実な補強を実施。さらに戦力をエディ・ハウ監督がうまく調理したことにより、チームは劇的に生まれ変わった。結果的に準優勝に終わったが、カラバオ・カップではファイナルに進んでおり、プレミアリーグでは現在、CL出場圏内となる3位につけている。
5位に終わった2011/12シーズン以来となるプレミアリーグでの1桁順位フィニッシュが現実的になりつつあるニューカッスルだが、今冬にクラブを長く支えてきたジョンジョ・シェルヴィーをノッティンガム・フォレストへ売却したこともあり、中盤の選手層には不安を残している。現状はブルーノ・ギマランイスへの負担が大きくなっているなど、来季に向けMFの補強は必須と言っていいだろう。
とくにチャンスメーカータイプを1人は手に入れたいはずだ。ジョエリントンやジョー・ウィロックはハードワークや推進力という意味で素晴らしいが、得点力を高められるタイプではない。現にレスターのジェームズ・マディソン獲得の噂が出ているのは、それが理由だろう。そのため、組み立てと崩しの両局面でクオリティーを発揮できる鎌田が加入すれば、即戦力として起用される可能性がある。選手の特徴を引き出すのが上手いハウ監督の元なら、うまくフィットできるのではないか。