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フランスの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ジュリアン・フォベール


【写真:Getty Images】


MF:ジュリアン・フォベール
生年月日:1983年8月1日
主な在籍クラブ:ボルドー、ウェストハム、レアル・マドリード
現所属クラブ:なし(現役引退)

 カンヌ下部組織出身のジュリアン・フォベールは、2002年にトップチームへ昇格。その2年後にはボルドーに移籍し、主力としてチャンピオンズリーグ(CL)にも出場した。そんなクラブでの活躍もあり、2006年にはフランス代表デビューも達成。数々のライバルを抑え10番を背負うなど、同国の未来を担う存在として期待された。

 しかし、TGV(フランス語で高速列車の意味)という愛称でも知られたフォベールのキャリアは、思ったほど輝かしいものにはならなかった。2007年にウェストハムに移籍するも、シーズン開幕前にアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまったことで出遅れ、復帰後も印象的な活躍を披露することは叶わなかった。2008/09シーズン途中にはレアル・マドリードにレンタル移籍するも、出場はわずか2試合に留まっており、マドリーがフォベールの獲得に踏みきったのかを疑問視する声も出た。

 ウェストハムに復帰した2009/10シーズンはクラブのシーズン・ベスト・パフォーマンス賞に輝くなど素晴らしい時を過ごしたが、翌シーズンは失速。2012年にイングランドを離れてからはトルコやフィンランド、スコットランド、さらにはインドネシアなど、クラブを転々としている。

 そのフォベールは、2019年に現役引退。スパイクを脱いだあとは最後にプレーしたフレジュス・サン・ラファエルで指導者キャリアをスタートさせ、先月にはトップチームの監督に就任した。ここまで3試合を消化しているが、戦績は1勝1分1敗となっている。

【了】

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