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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のフランス人選手を紹介する。
MF:ヨアン・グルキュフ
MF:ヨアン・グルキュフ
生年月日:1986年7月11日
主な在籍クラブ:ACミラン、リヨン
現所属クラブ:なし(現役引退)
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ヨアン・グルキュフは実の父親である元サッカー選手のクリスティアン・グルキュフがロリアンのトップチーム監督を務めていたこともあり、同クラブの下部組織に在籍していた。そして、ヨアンは父とともにスタッド・レンヌへ移った。2003年にはレンヌでトップチームデビューを果たしている。
各年代別のフランス代表としてプレーしていたグルキュフは2005年のUEFA U-19欧州選手権で活躍し、その名を轟かせる。2005/06シーズンに19歳ながらレンヌで背番号10を背負いリーグ戦で7ゴールを決めると、2006年にACミランへ移籍となった。だが、アンドレア・ピルロやジェンナーロ・ガットゥーゾなどの牙城を崩せず。ロッカー内での不和も度々報じられ、「自己中心的」と評されたこともあった。
グルキュフは2010年にリヨンに移籍するも、怪我の影響で思ったようなプレーができず、2015年にレンヌへ復帰。2018年にはディジョンにフリーで移籍となった。だが、2019年1月に同クラブとの契約を解除。その後、クラブに所属はしなかったが、フランスの複数メディアがグルキュフがテニス選手へ転身したと報道した。当時、フランス『Ouest-France』は初陣で自身よりもランキングの高い相手に勝利したと伝えているなど、テニスでもその高い身体能力を見せつけた。
年代別のフランス代表ではその実力を発揮したグルキュフはそのプレースタイルから、”NEXTジダン”や”プチ・ジダン”などと呼ばれていた。端正なルックスも人気を博し、2010年の南アフリカワールドカップに出場するも、グループリーグ第3戦の南アフリカ戦で一発レッドで退場。フランスも1勝もできず同大会敗退となった。EURO2012や2014年のブラジルワールドカップには選出されず。フランス代表でプレーできてはいたものの、度重なる怪我の影響で期待通りの活躍はできなかった。