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久保建英 2年前

もはや久保建英は2トップから外せない。レアル・ソシエダが支配力を取り戻した理由【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第28節、レアル・ソシエダ対ヘタフェが現地時間8日に行われ、2-0でホームチームが勝利した。サッカー日本代表MF久保建英は先発出場を果たし、後半には試合を決定づけるゴールも決めてみせた。その得点シーンが証明したソシエダ本来の強みとは。(文:小澤祐作)


アルグアシル監督が「驚いた」ヘタフェの守備


【写真:Getty Images】

 順位表的にレアル・ソシエダがヘタフェに勝利するのは必然の結果と言える。しかし、楽なゲームではなかった。

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 ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督は試合後、ヘタフェに「驚いた」と話したそうだ。理由は、直近の試合で彼らは高い位置からのプレスを徹底して行なっていたが、この日はそれを“してこなかった”からである。

 もちろん、状況に応じて高い位置からプレッシャーをかけることはあったが、基本的にヘタフェは5-3-2、自陣深くでは5-4-1のブロックを敷き、守りを固めていた。いずれにしても、最終ラインと中盤は非常にコンパクトであり、縦パスが入ると一気に複数人で囲み、侵入を許さなかった。

 ソシエダはそんなヘタフェに苦戦し、ボールこそ持つが、良い形でシュートに繋げることができなかった。事実、30分の時点でソシエダのシュート数はわずか1本。対するヘタフェは2本となっている。ともに少ない数だが、どちらがプラン通りに試合を展開していたかは明白だろう。

 ソシエダは前半終盤にPKを獲得したが、エースのミケル・オヤルサバルがかなり甘いコースにシュートを蹴り込んでしまい、GKダビド・ソリアに楽々とキャッチされてしまった。どこか流れを掴みきれない…。そんなモヤモヤが、ホームチームの雰囲気としてあった。

 それでも、前半アディショナルタイムにエースが汚名返上。味方のシュートのこぼれ球を頭で押し込み、ソシエダに待望の先制ゴールが生まれた。時間帯を考えても、この1点がもつ意味は大きかった。

 そして後半、あの男が試合を決定づける。

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