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なぜバルセロナは崩壊したのか?レアル戦の自滅と誤算。勝負弱さが詰まった90分【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

バルセロナにとって誤算だったのは?



 また、バルセロナにとって誤算だったのは、MFエドゥアルド・カマヴィンガの存在と言えるかもしれない。

 ご存知の通り、カマヴィンガの本職は中盤だが、今回のエル・クラシコでは左サイドバックとして出場。立ち上がりに見事なカバーリングでピンチを防いだり、我慢強い1対1を披露するなど、無失点勝利に貢献していた。

 そんなカマヴィンガと対峙したのはここ最近好調のハフィーニャだったが、ほとんど決定的な仕事をさせてもらえなかった。

 バルセロナの3トップは左からガビ、ロベルト・レバンドフスキ、ハフィーニャで形成されていた。この中で最もドリブルを仕掛けられるのがハフィーニャであり、実際バルセロナは何度かブラジル人アタッカーに勝負させるように組み立てていた。

 だが、先述の通りハフィーニャはカマヴィンガの対応に苦労。右SBに入ったロナルド・アラウホのサポートも少なかったのは考慮しなければならないが、チームとしてはサイドで優位性を生み出せなかったのは痛手だった。

 ウスマン・デンベレであればまた違った結果になっていた可能性もあるが、いない選手のことをどうこう言っても仕方がない。すべてにおいて、マドリーの方が上手だった。

(文:小澤祐作)

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