バルセロナにとって誤算だったのは?
また、バルセロナにとって誤算だったのは、MFエドゥアルド・カマヴィンガの存在と言えるかもしれない。
ご存知の通り、カマヴィンガの本職は中盤だが、今回のエル・クラシコでは左サイドバックとして出場。立ち上がりに見事なカバーリングでピンチを防いだり、我慢強い1対1を披露するなど、無失点勝利に貢献していた。
そんなカマヴィンガと対峙したのはここ最近好調のハフィーニャだったが、ほとんど決定的な仕事をさせてもらえなかった。
バルセロナの3トップは左からガビ、ロベルト・レバンドフスキ、ハフィーニャで形成されていた。この中で最もドリブルを仕掛けられるのがハフィーニャであり、実際バルセロナは何度かブラジル人アタッカーに勝負させるように組み立てていた。
だが、先述の通りハフィーニャはカマヴィンガの対応に苦労。右SBに入ったロナルド・アラウホのサポートも少なかったのは考慮しなければならないが、チームとしてはサイドで優位性を生み出せなかったのは痛手だった。
ウスマン・デンベレであればまた違った結果になっていた可能性もあるが、いない選手のことをどうこう言っても仕方がない。すべてにおいて、マドリーの方が上手だった。
(文:小澤祐作)