バルセロナは重要な試合をモノにできる精神力がない
良いペースを掴みながらも1点リードを奪われたバルセロナの後半の入り方は、かなり緩かった。その結果、開始からわずか5分後に2点目を失っている。
サイドから中に入ってくるルカ・モドリッチに対して誰も強くプレッシャーにいけず、ロドリゴの動きにセンターバックが釣られ、最も危険なカリム・ベンゼマをフリーにし、かつ十分なシュートコースを提供。とてもラ・リーガで堅守を築いているようなチームとは思えないほど、あっけないやられ方だった。
そしてこの2点目で、バルセロナの選手たちは完全に崩壊。精神的にも肉体的にも相当なダメージだったのだろう、前半のような切り替えの速さなどはもはやなく、攻守において中途半端な状態が続く。結果的に0-4という屈辱的なスコアで敗れることになった。もちろん、マドリーのカウンターの威力も素晴らしかったが、どちらかというとバルセロナの自滅行為に近い。
「精神的なダメージが大きかった」(セルジ・ロベルト)
「どうすればうまく戦えるのかわからないというミスによって、ペナルティーを与えてしまった」(シャビ・エルナンデス監督)
この両者の試合後のコメントからも、マドリーの得点で次第にバルセロナが混乱していったことがよくわかる。このメンタリティーの弱さが、重要なCLやEL、そして今回のようなゲームで勝ちきれない原因なのではないか。