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「三笘薫を徹底マーク」の攻略法とは?三笘がブライトンにもたらす攻撃の選択肢【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

ボーンマスが三笘薫を徹底的に封じた方法


 この試合で三笘のマンマークに付いたのは右SBのアダム・スミスだった。この31歳のベテランDFは2月に行われた前回対戦で、日本代表FW相手に大苦戦。キレキレのドリブルに対して、思わず手を出して防ごうとするなど、守備で完全に後手に回っていた。試合終了間際には決勝点を許しており、悔しい思いをしていたに違いない。

 そうした中で今節は三笘に対して対人戦で素晴らしい守備をみせた。マーチからのサイドチェンジなど、状況によってはロングフィードが三笘に送られることがあったが、空中戦で日本代表FW相手に全勝。地上戦でも右WGやボランチの選手のサポートがあったおかげで前回対戦のように簡単に突破されることは少なく、88分まで三笘にシュートを打たせなかった。

 SBのマンマーク+”誰か”のダブルチームで守備をされてしまっては、いくらドリブル突破が得意な三笘であっても状況を打開することは難しい。それを象徴する場面が51分のシーンだ。

 ボーンマスのコーナーキックのこぼれ球をマーチが回収し、個人技で前進すると、左サイドを駆け上がっていた三笘へパス。本来であればここから一気にゴールに迫れる三笘だったが、全力でプレスバックに戻った右WGのクリスティとCBのセネシがダブルチームで対応。縦にも横にも突破させない徹底マークを行った。

 それでもこの日本代表FWは簡単に相手にボールを渡してしまうのではなく、なんとか粘ってコーナーキックを獲得している。徹底的な対策をされた中でも、必ず最低限の仕事はやっていた。

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