J2降格へ「危険なゾーン」
その効果なのか、後半に入って多少の改善が見られたのは、前向きな要素と言えるかもしれない。前半終了間際にイッサム・ジェバリ、後半頭からネタ・ラヴィと持てる駒を投入。さらに布陣変更したことで、確実に流れは変わった。最前線にジェバリがいることで前線に厚みと鋭さが生まれ、63分にはその背番号11が1点を返すことに成功。さらに追加点が取れそうな雰囲気も感じられた。
いい状態のガンバはそれだけ堂々とした戦いができるチーム。だからこそ、本当に前半の崩れ方が悔やまれる。今回の1-4の敗戦を彼らがどう受け止めるのか。それ次第で今後の展開は大きく変わってくるだろう。
結局、ガンバは6戦未勝利。現時点の勝ち点は3で16位に沈んだままだ。その下に横浜FCと柏レイソルがいるものの、危険なゾーンにいるのは間違いない。今季はJ2降格が1チームということで、例年よりは恵まれた部分があるものの、早急に立て直しができなければ、ズルズルいく恐れも否定できない。
「今日は本当に悲しい試合だったが、この状況を前向きに考えながら選手をサポートしていきたい。それを変えるつもりは一切ない」とポヤトス監督は若い集団に自信を取り戻させるべく、アプローチを続けていくという。が、果たして思惑通りに物事が進むのか。
いずれにしても、ミスを犯した谷らは今こそ真価が問われるところ。ここからリバウンドメンタリティを示してほしいものである。
(取材・文:元川悦子)
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