元ガンバ大阪戦士「年齢は関係ない」
強い時代のガンバだったら、苦境に陥った時に踏みとどまれる底力があった。遠藤保仁や今野泰幸は激しく要求しあっただろうし、丹羽大輝は真っ先に怒号を浴びせていたはずだ。2020年に2位になったチームを振り返っても倉田秋、昌子源らがいて、ここぞという時に声を出し、闘争心を掻き立てていたはずだ。
昨季までガンバにいた小野瀬は「宇佐美がいないからじゃないですか。それで解決できるところもあるから」と神妙な面持ちでコメントしていたが、キャプテン・宇佐美がケガで離脱している今、全員がリーダーの自覚を持って戦わなければいけないのは事実だ。
2014年の3冠を知る阿部も「若いとか年齢は関係ない。いい選手が揃っているんだから、あとはマインドだけだと思う。自信を失わずに頑張ってほしい」と古巣に対して複雑な思いをにじませた。
やはりサッカーは技術・戦術うんぬんの前にやるべきことがある。この日のガンバはそれが足りなかった。ゆえに「町野の4得点」が起きてしまったのだろう。
ポヤトス監督は「陸や湧清、圭介らはタレントのある選手だが、学んでいく必要がある。このプロセスを続けることでチームの悪い流れを断ち切っていく自信を持っている」と語気を強めたが、本当にこの大量失点を糧にしなければ意味がない。まずはハーフタイムに全員で意思統一を図ったはずだ。