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イングランドの名門であるチェルシーには、これまで数多くの選手が在籍してきた。フランク・ランパードらその活躍からクラブ史に名を残す選手が生まれた一方で、期待に応えることができなかった選手も数多くいる。今回は、チェルシーにおいて21世紀以降に活躍できなかった11名の選手をワーストイレブンという形で紹介する(在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照)。
MF紹介
【写真:Getty Images】
DMF:ティエムエ・バカヨコ(フランス代表)
生年月日:1994年8月17日
在籍期間:17年7月~18年8月
移籍金:4000万ユーロ(約48億円)
クラブ通算成績:43試合3得点3アシスト
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レンヌの下部組織出身で、2013年にトップチームデビューを飾った。2014年夏にASモナコへ移籍すると、16/17シーズンにはファビーニョとコンビを組みチームを牽引。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝進出に貢献すると、同シーズンに17年ぶりとなるリーグ優勝を達成した。その活躍により、2017年夏にチェルシーへ移籍を果たした。多くのファンがこの男の活躍に期待したが、4000万ユーロ(約48億円)という移籍金は高すぎたと言わざるを得ない。
バカヨコは、17/18シーズン第2節のトッテナム戦でデビューした。主力として活躍していたが、第26節のワトフォード戦では25分にイエローカードを受けると、その5分後に2枚目を受けて退場。リーグ戦29試合に出場するも、低調なパフォーマンスが続いた同選手は、翌シーズンからACミラン、モナコ、ナポリとレンタル移籍を繰り返している。レンタル先でも出場機会を失っているこの男が再びチェルシーでプレーすることは難しいだろう。
CMF:ファン・セバスティアン・ベロン(元アルゼンチン代表)
生年月日:1975年3月9日
在籍期間:03年8月~04年1月
移籍金:2180万ユーロ(約26.2億円)
クラブ通算成績:14試合1得点1アシスト
アルゼンチン屈指の名手、ファン・セバスティアン・ベロンはエストゥディアンテスで台頭。1996年にセリエAへ渡ると、パルマではコッパ・イタリア(国内カップ)とUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)の2冠、ラツィオでは99/00シーズンにリーグ、コッパ・イタリア(国内カップ)、スーペルコッパ・イタリアーナの国内3冠達成に貢献した。
ベロンがイングランドへやってきたのは、2001年7月のこと。4260万ユーロ(約51億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入。02/03シーズンにはリーグ優勝を果たしたが、セリエA時代のような活躍を見せることは出来ず、2003年8月に2180万ユーロ(約26.2億円)でチェルシーへ移籍した。しかし、ここでは何もできなかった。負傷離脱もあり、リーグ戦出場はわずか7試合のみ。結局プレミアリーグに馴染むことが出来ず、わずか1年でチェルシーを去ることになった。
CMF:ダニー・ドリンクウォーター(元イングランド代表)
生年月日:1990年3月5日
在籍期間:17年8月~19年8月
移籍金:3790万ユーロ(約45.5億円)
クラブ通算成績:23試合1得点0アシスト
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身だが、トップチームデビューを飾ることは出来ず、2009年からレンタル移籍に出された。ハダースフィールドやカーディフ・シティなど、様々なクラブで経験を積むと、2012年にレスターへ加入。同クラブで定位置を掴むと、15/16シーズンにはミラクル・レスターの一員としてプレミアリーグ初優勝を達成した。エンゴロ・カンテとコンビを組みチームを牽引した同選手に、チェルシーは3790万ユーロ(約45.5億円)もの金額を費やしたが、この男の獲得はクラブにとって失敗だったと言わざるを得ない。
アントニオ・コンテ監督の下では信頼を勝ち取ることは出来ず、リーグ戦出場は12試合に留まると、翌年に就任したマウリツィオ・サッリには全く起用されることがなかった。その後はレンタル移籍に出されたが、受け手が見つからなかった20/21シーズンは、フランク・ランパードの監督の下で構想外。U-23(リザーブチーム)で試合に出るも、トッテナムU23戦で後ろから相手選手を蹴る愚行を行い、一発退場を受けている。契約満了に伴い22夏にチェルシーを退団して以降は所属先が見つかっておらず、かつてプレミアリーグ優勝を経験した男は33歳で無所属となっている。
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【了】