コネはマンチェスター・ユナイテッドに移籍すべき?
一方でユナイテッド目線で考えると、コネはカゼミーロの代役をこなせるタイプではない。アンカーの位置でバランスをとるより、自由に動き回りたいはずだ。そのためこの補強を実現したとて、カゼミーロ不在時の守備力の低下問題は続くだろう。
ただ、ブラジル代表MFの代わりになることができる選手は世界中探してもそう多いわけではないので、そもそもこの課題解決は難しい。数少ない代わりを務められる選手で言うと、ウェストハム所属のイングランド代表MFデクラン・ライスが該当するが、彼の移籍金は少なく見積もっても1億ポンド(約160億円)と言われている。あまりにも高額だ。一方のコネの移籍金は、3000万ユーロ(約40億円)〜5000万ユーロ(約70億円)程度と言われている。
米メディア『ジ・アスレチック』によると、ユナイテッドはFFPの影響で潤沢な予算が夏にあるわけではなく、その中で中盤だけでなく、ストライカー、右サイドバックなどを獲得しようとしているようだ。これらの財布事情も加味すれば、ライスのような既に完成された選手を獲得しにいくのではなく、まだ発展途上のコネの獲得はありえるし、彼でも十分以上の補強になるのではないか。
いずれにしても、フランス人MFの才能は間違いなく、彼の武器をうまく活かしさえすれば、どこの強豪でも活躍できるはずだ。今後の報道からも目は離せない。
(文:内藤秀明)
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