堂安律の問題提起「間違ってないけど…」
「本当に不甲斐ないですし、トライはしているけど、日本代表は負けちゃいけない。(カタール)W杯が終わってみんなが期待してくれている中、1勝もできないのは…。いくら新戦力や新しい選手だからと言っていてもダメだと思います」
特に彼が指摘したのは遅攻偏重の攻撃だ。新体制に移行してからボールを保持することにトライしている分、攻撃が遅くなり、推進力や迫力がなかなか出ないのだ。
「ラスト10~15分でやっと強度が上がって、守備も切り替えも速くなってボールも奪えましたけど、前半から相手の位置でボールを奪い返せばビルドアップしなくてもゴールに行ける。もっとベースに立ち返ってやるべき」と彼は語気を強めたのだ。
2026年北中米W杯で悲願の8強入りを果たすため、森保監督は戦い方の幅を広げることを重要命題に掲げている。遅攻と速攻の使い分けができるクロアチア代表のようなチームが日本代表の目指すべき姿であるのは確かだ。とはいえ、今回の2試合ではどうしてもボール保持が目的化しがちで、シンプルに縦につけるようなアグレッシブな攻めは影を潜めた。
「遅攻の部分を強化しようとしているし、選択肢を増やすことは間違っていないけど、プライオリティとして綺世が入ったら縦にロングボール1本でいいと思う。前半も薫君と純也君の個の能力を生かしきれなかった」
堂安はJリーグを例に出してこう続ける。