今が正念場。「悔しさ」を胸に臨む
ただ、それも相手から確実にボールを奪えることが大前提だ。森保監督も「コロンビアは守備で激しさ、強さを発揮しながら、素早いカウンター攻撃を仕掛けくるのをベースに、中盤にもボールを動かせる選手がいる。ボールポゼッションもしっかりできるチーム」と警戒心を露にしていた。
日本代表としては、そこで身体を張ってマイボールにできる回数を増やし、主導権を握れるかどうかがカギ。もちろんデュエル王・遠藤にかかる期待は大だが、田中碧もボール奪取力に磨きをかけなければならない。
今年1月のフットボールカンファレンスでも「ボールを刈り取れる選手が日本にはまだまだ少ない」という指摘もあり、彼にはその課題を克服する必要がある。攻守両面で仕事量が増えていけば、代表での役割も増え、より不可欠な存在になっていけるに違いない。
「(ここまでの立場は)悔しいですよ。悔しさは絶対ありますけど、自分次第でどうにでもなる。それは自分が経験しているんで」と田中碧は自らに言い聞かせるように語っていた。確かに日本代表でも最終予選の重要局面だった2021年10月のオーストラリア代表戦で先制弾を挙げ、カタールでも大きな仕事をすることで、彼は這い上がってきた。その勝負強さを示すべき時はまさに今。コロンビア代表戦ではダイナミックさとアグレッシブさを強く押し出すバルベルデのような彼の姿をぜひ見たい。
(取材・文:元川悦子)
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