2位:サウサンプトン
【写真:Getty Images】
順位:20位
今季成績:6勝5分17敗
サウサンプトンは昨季からあったラルフ・ハーゼンヒュットル政権でのマンネリ化を打破するべく、新たにマンチェスター・シティから引き抜いたジョー・シールズ氏を強化担当責任者に招聘。ロメオ・ラビアやサミュエル・エドジー、ギャビン・バズヌらシティアカデミー出身の選手を中心に若手路線へと切り替えた。
ところが、プレミアリーグは若手選手の補強だけで切り抜けるような簡単なリーグではない。特に中盤のオリオウ・ロメウや正GKだったフレイザー・フォースターら経験豊富な選手が抜けた穴は大きく、チームは次第に低迷。第15節ニューカッスル戦後にハーゼンヒュットルを解任した。
その後任には2部ルートン・タウンで好成績を収めていたネイサン・ジョーンズ氏を招聘したが、プレミアリーグでの経験がない指揮官では役不足で、リーグ戦は8試合で1勝7敗と散々な成績に終始。就任からわずか3ヶ月で解任された。そして現在はアカデミーを率いていたルベン・セレス氏を正式な監督に招聘して戦っている。
サウサンプトンが深刻なのは、フロントと現場の意向が嚙み合っていないことだ。ミスラフ・オルシッチはジョーンズ政権で獲得した選手だったが、同監督の下でわずか数日のうちに戦力外となり、プレミアリーグでは6分間の出番しか得ていない。オルシッチ含めてサウサンプトンは冬の移籍市場で5人の新戦力を補強したが、セレス監督で迎えた直近のトッテナム戦では、彼らの中から誰一人スタメンに名を連ねた選手はいなかった。プレミアリーグに残るために獲得した選手がほぼ戦力となっていない現状、最下位からの逆転残留は極めて難しいだろう。