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大ピンチ! プレミアリーグ降格危険度ランキング1~8位。最も2部落ちの可能性が高いのは…

シリーズ:プレミアリーグ降格危険度ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

3位:クリスタル・パレス


【写真:Getty Images】


順位:12位
今季成績:6勝9分13敗

 2023年に行われた12試合で5分7敗という散々な結果に終わっているにも関わらず、現在クリスタル・パレスが12位に位置しているのは奇跡と言える。昨季はパトリック・ヴィエラ監督の下で前線にアグレッシブなプレスをかけるポゼッションサッカーを展開したが、その軸だったコナー・ギャラガーが所属元のチェルシーに復帰したことで、苦しい状況になってしまった。

 特にストライカーのクオリティには悩まされている。ジャン=フィリップ・マテタとオドソンヌ・エドゥアールの両選手はまともに枠内シュートすら打てず、前者が最後にゴールを決めたのは昨年8月、後者は昨年10月と全くもって戦力となれていない。かと言ってチャンスメイクに徹しているわけでもなく、周りの選手と意図がズレることもしばしば。アシストも昨年10月を最後にない。

 そしてSBの質も苦しい。タイリック・ミッチェルはクラブの生え抜きで、ナサニエル・クラインはフリートランスファーでの加入、ジョエル・ウォードは2012年夏に65万ユーロ(約0.8億円)の移籍金での加入と、クラブはこのポジションに一切のお金をかけていないのだ。ミッチェルは今季2アシストを記録するも、クロスの質には大きな改善の余地があり、右SBの2選手に関しては攻撃面での貢献がほぼ0に近い。SBの質はプレミアリーグでワーストと言えるだろう。

 ストライカーがクオリティ不足な上に、SBも攻撃面ではクオリティ不足。そのためウィルフレッド・ザハらWGの突破とセットプレー頼みの攻撃しかできておらず、第25節リバプール戦からは3試合連続で枠内シュート0という悲惨な結果に終わった。ヴィエラはブライトンとの第27節終了後に解任されるも、後任に就任したのはロイ・ホジソンだった。この75歳の老将は攻撃面で違いを作れる監督ではなく、自陣で固めてザハのカウンター頼みの戦術で戦ってきた指揮官だ。そのためヴィエラ時代から大きな改善が見られる期待は少なく、他のチームの結果次第では降格しても不思議ではない。

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