5位:ウォルバーハンプトン
【写真:Getty Images】
順位:13位
今季成績:7勝6分15敗
ウォルバーハンプトン(以下ウルブス)は順位こそ13位だが、降格圏との勝ち点差はわずかに3であり、全くもって安心はできない。ウルブスは昨年10月にブルーノ・ラージ前監督を解任し、ワールドカップ直前に前セビージャ監督のフレン・ロペテギ氏を新監督に招聘。ビルドアップなどすぐに内容面で改善が見られ、2月にはリバプールに3-0で勝利、続くサウサンプトン戦では退場者を出した状況で1点を先制されるも逆転勝利を収めた。
ところがこの勝利を最後にチームは再び低迷。3月5日のトッテナム戦こそ勝利をしたが、直近の6試合で1勝1分4敗と大ブレーキしている。この4敗のうち、2敗がボーンマスとリーズ相手であり、残留争いのライバルに勝ち点3ずつを献上してしまったのは痛恨だった。
ウルブス最大の課題は得点力不足だ。これはラージ前政権から変わっていない。今冬に加入したマテウス・クーニャはフィニッシャーというより、チャンスメイカーの働きをしており、相変わらずフィニッシャーがいないのだ。前節リーズ戦でクーニャがゴールを決めたが、これが今季ストライカーのポジションで出場した選手では初の得点者となったのだ。その他の選手がストライカーの得点力不足を補えているとも言い難く、22得点はクリスタル・パレス、ノッティンガム・フォレストに並んで最下位だ。それに加え失点もワースト6位と多い。
ウルブスは残りプレミアリーグで10試合を戦うが、これからの5連戦が極めて重要となる。この5試合にはノッティンガム・フォレスト、レスター、クリスタル・パレスとの試合が含まれている。その後の5試合はブライトン、アストン・ビラ、マンチェスター・ユナイテッド、エバートン、アーセナルとエバートン以外は上位陣との対戦となっているのだ。これからの5連戦で直近のように残留争い中の相手に勝ち点3を献上するとなれば、一気に残留へのハードルは上がるだろう。