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日本代表 2年前

新たなサッカー日本代表で伊東純也に課せられた重要タスク。流れを変えた男の凄みとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「影のMVP」伊東純也投入で変わった流れ

 前半のチャンスらしいチャンスは、板倉滉→鎌田大地→菅原とボールが渡って、ゴール前に侵入した浅野にスルーパスが通ってフィニッシュに持ち込んだ21分の決定機と、遠藤航と堂安を経由して浅野がゴール前に飛び込んだ34分の得点機くらい。逆に38分にはウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデに先制点を奪われ、0-1で折り返すことになってしまった。

 後半も三笘による個の打開とカウンター一辺倒で、なかなか攻撃が活性化しない。そこで、指揮官は15分に伊東純也と上田綺世という交代カードを切った。

 ご存じの通り、伊東はW杯で全4試合に出場し、3試合に先発。右MF、右ウイングバック、2シャドー、2トップという幅広い役割を担い、「フィールドプレーヤー・影のMVP」という評価もあったほど。そのキーマンを第1次森保ジャパン発足当初のようにジョーカー起用したのは、「W杯と逆パターンでアタッカー陣を使った時にどうなるか」というテストだったのかもしれない。

 背番号14はすぐさま期待に応える。登場直後の18分、菅原からボールを受けた伊東は対面の左SBマティアス・オリベラをかわして一気に敵陣サイドの深い位置まで侵入してクロスを上げた。

 これは三笘の反応が少し遅れて得点機にならなかったものの、流れがガラリと変わり始める。

 3分後には伊東が上田に縦パスを供給。自身はリターンを受けてゴールで突破を図り、DFマティアス・ベシノに倒され、PK判定が下された。オンフィールドレビューによりPKは取り消しになったが、チーム全体に「いける」と思わせてくれたのは間違いないだろう。

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