FW:クインシー・オウス=アベイエ(ガーナ/オランダ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年4月15日
加入日:2002年7月1日(16歳)
所属元:アヤックスユース(オランダ)
通算成績:23試合2得点0アシスト
長く日本代表を追っているファンであれば、“クインシー・オウス=アベイエ”の名前を憶えているのではないだろうか。2005年に行われたオランダとのワールドユース(現U-20ワールドカップ)開幕戦で本田圭佑らを擁する日本代表を個人技で圧倒したのがこの選手である。
16歳でアヤックスからアーセナルに引き抜かれていたオウス=アベイエだったが、2002年当時のアーセナルは黄金期であり、この若手選手に出場機会が与えられるチャンスはほとんどなかった。しかし、トレーニングで対峙した当時の主力CBであるコロ・トゥーレは「一人で止めるのは無理」と、この逸材の才能を賞賛していた。しかし、アーセナルで出場機会を得られないまま06年1月にスパルタク・モスクワへと去った。
ロシア移籍後もワールドユースで見せたような圧巻のパフォーマンスを発揮することはなく、スペインやイングランド、中東などのクラブを転々。そして17年1月に30歳の若さで現役を引退した。一度はスパイクを脱いだオウス=アベイエだったが、20年夏に生まれ育ったオランダのアマチュアクラブであるSVロビンフッドで現役復帰を果たしている。