マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
早くに才能を見出され、ビッグクラブに渡る選手は少なくない。そのままスターへの階段を上がっていく選手がいる一方、満足いく出場機会を得られぬままレンタル移籍を繰り返すなど、その後のキャリアを難しくしてしまう選手もいる。今回は、マンチェスター・ユナイテッドの青田買いによって潰れてしまった逸材を紹介する。
MF:ロドリゴ・ポセボン(ブラジル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1989年2月13日
加入日:2008年1月1日(当時18歳)
所属元:インテルナシオナル(ブラジル)
通算成績:8試合0得点0アシスト
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インテルナシオナルの下部組織で活躍していたロドリゴ・ポセボンは、2008年の冬にマンチェスター・ユナイテッドに移籍。当時はまだトップチームでのプレー経験がなかったが、350万ユーロ(約4.2億円)という決して安くはない移籍金が発生している。それほど、オールド・トラフォードで大物になる可能性を秘めていた存在だった。
ポセボンは2008/09のプレシーズンで好印象を残すと、プレミアリーグでは開幕2試合連続で途中出場。トップチーム定着へ着実に歩みを進めていた。しかし、リーグカップ3回戦のミドルスブラ戦でのある出来事がキャリアを暗転させてしまう。この試合で先発したポセボンは、エマヌエル・ポガテツのタックルを受け負傷退場。後にサー・アレックス・ファーガソンが激怒し、当時ミドルスブラを率いていたガレス・サウスゲート監督が謝罪するほど、ポガテツのファウルは危険極まりないものだった(ポガテツにはレッドカードが提示)。
幸い骨折や靱帯への影響はなかったが、ポセボンは1ヶ月ほど離脱。「怪我をする前は身体的にも技術的にもとても良い状態だったけど、休んでいる期間が再びチームでのプレー機会を得る妨げになった」と選手本人が話していた通り、1つのタックルで歯車が狂い、以降ユナイテッドではほとんど試合に絡めなかった。加入から2年後の2010年に退団するまで、公式戦出場は8試合に留まっている。
その後、ポセボンはクリシューマやミラソウ、ジュヴェントゥージ、アル・リファーなど、あまり耳にしないようなクラブを転々とするも、いずれも結果を残すことができなかった。2018年にベトナムのホーチミン・シティを退団した後は無所属の状態が続いていて、35歳となった現在も所属クラブは見つかっていない。
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