マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
早くに才能を見出され、ビッグクラブに渡る選手は少なくない。そのままスターへの階段を上がっていく選手がいる一方、満足いく出場機会を得られぬままレンタル移籍を繰り返すなど、その後のキャリアを難しくしてしまう選手もいる。今回は、マンチェスター・ユナイテッドの青田買いによって潰れてしまった逸材を紹介する。
FW:フェデリコ・マケダ(イタリア)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年8月22日
加入日:2007年9月16日(15歳)
所属元:ラツィオユース(イタリア)
通算成績:36試合5得点5アシスト
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ラツィオの下部組織で育ったフェデリコ・マケダは同クラブでの将来を嘱望されていた存在だったが、16歳となった数日後にマンチェスター・ユナイテッドに移籍。イタリアでは18歳以下の選手とプロ契約を結べない一方、イングランドでは16歳以上の選手との契約が認められていたため、この移籍が実現した運びだ。後にラツィオのクラウディオ・ロティート会長はこうした「青田買い」を痛烈に批判している。
マケダは2008/09シーズンの第31節アストン・ヴィラ戦でプレミアリーグデビューを果たし、いきなり劇的な決勝ゴールを記録。さらには翌第32節のサンダーランド戦でもゴールネットを揺らすと、最終節ではフル出場を果たしてアシストを記録と衝撃的なスタートを切り、一躍大きな注目を集めることになった。しかし、現実はそう甘くない。2009/10シーズンはほとんど試合に絡めず、状況が好転しなかった2010/11シーズン途中にサンプドリアにレンタル移籍することになった。
後に選手本人が「後悔した」と話した通り、このサンプドリア移籍が大失敗。それも影響し、以降はレンタル生活を強いられ、QPRやシュツットガルト、ドンカスターなどでプレーした。2014年夏にカーディフへフリー移籍してユナイテッドを抜けた後もギリシャやトルコとクラブを転々としており、現在はキプロスに身を置いている。
マケダはユナイテッドに移籍したこと自体は後悔していないが、「トップチームに入る前と同じようにハードワークを続けられなかったことに後悔がある。次の大きな目標に向かって努力することができなかった」と話していた。最初から順調すぎても、それはそれで難しいことということだ。
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