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マンチェスター・ユナイテッド21世紀ワーストイレブン【DF】伸び悩んだ逸材。移籍金46億円の価値を示せなかったのは?

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

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イングランドの名門であるマンチェスター・ユナイテッドには、これまで数多くの選手が在籍してきた。ポール・スコールズらその活躍からクラブ史に名を残す選手が生まれた一方で、期待に応えることができなかった選手も数多くいる。今回は、マンチェスター・ユナイテッドにおいて21世紀以降に活躍できなかった11名の選手をワーストイレブンという形で紹介する(在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照)。


DF紹介

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【写真:Getty Images】

RSB:ギジェルモ・バレラ(元ウルグアイ代表)
生年月日:1993年3月24日
在籍期間:13年7月~14年9月、15年7月~16年7月
移籍金:280万ユーロ(約3.4億円)
クラブ通算成績:11試合0得点1アシスト


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 13年夏にマンチェスター・ユナイテッドの監督となったデイビッド・モイーズが、就任後初めて獲得した選手が当時20歳のギジェルモ・バレラだった。5年契約を結ぶなど期待をされていたが、トップチームではわずか11試合の出場に留まっている。

 2013/14シーズンはユナイテッドのリザーブチームでプレーし、翌2014/15シーズンはレアル・マドリードのセカンドチームへとローン移籍して経験を積んだ。満を持してユナイテッドに復帰した2015/16シーズンはトップチームの一員となったが、マッテオ・ダルミアンとアントニオ・バレンシアに次ぐ3番手の立場だったため、あまり出場機会を得ることができなかった。

 ジョゼ・モウリーニョが16年夏に監督に就任すると構想外となり、2016/17シーズンはフランクフルトへローン移籍。しかし、怪我やタトゥーが原因の感染症に罹ったことでドイツでも結果を残せなかった。結果的には17年夏に古巣ペニャロールへと放出されている。

CB:エリック・バイリー(コートジボワール代表)
生年月日:1994年4月12日
在籍期間:16年7月~
移籍金:3800万ユーロ(約45.6億円)
クラブ通算成績:113試合1得点2アシスト

 活躍度的には“ワースト“とは言えないかもしれないが、あまりの稼働率の低さからエリック・バイリーを選出した。

 エスパニョールとビジャレアルで台頭したエリック・バイリーは、16年夏に3800万ユーロ(約45.6億円)という高額な移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。1年目こそ8月のチーム最優秀選手賞を受賞するなど瞬く間にレギュラーに定着したが、2年目の2017/18シーズンからは1度もプレミアリーグで15試合以上出場することができていない。

 その最大の要因が怪我の多さだ。『transfermarkt』によると、ユナイテッド加入以降だけで16度離脱しており、2019/20シーズンに関しては33試合も欠場している。こうした離脱の多さから序列は下がる一方で、現在はハリー・マグワイア、ラファエル・ヴァラン、ヴィクター・リンデロフに次ぐ4番手となっている。移籍の噂も絶えないが、少なくともユナイテッドが獲得に必要とした3800万ユーロ(約45.6億円)を超える移籍金で売却することは不可能だろう。

CB:マルコ・ロホ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1990年3月20日
在籍期間:14年8月~20年1月、20年7月~21年2月
移籍金:2000万ユーロ(約24億円)
クラブ通算成績:122試合2得点4アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドで通算122試合に出場したマルコス・ロホだが、期待に応えたとは言い難い活躍ぶりだった。

 14年夏に行われたブラジルワールドカップで注目を集めたロホは、2000万ユーロ(約24億円)の移籍金でユナイテッドに加入した。1年目の2014/15シーズンこそプレミアリーグで22試合に出場したが、このシーズンがロホのユナイテッドでのキャリアのピークとなっている。

 2016/17シーズンにジョゼ・モウリーニョがユナイテッドの監督に就任するとさらに出場機会は減り、2017/18シーズンからは1度も年間を通じて10試合以上に出場することはなかった。20年6月にエストゥディアンテスへの半年間のローン移籍から復帰するが、トップチームに居場所はなく、21年2月にボカ・ジュニアーズへフリー移籍で放出されている。

LSB:アレクサンデル・ビュットネル(元オランダU-21代表)
生年月日:1989年2月11日
在籍期間:12年8月~14年7月
移籍金:500万ユーロ(約6億円)
クラブ通算成績:28試合2得点3アシスト

 12年夏にフィテッセより500万ユーロ(約6億円)の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入したアレクサンデル・ビュットネルは、1ゴール1アシストを記録したデビュー戦がイングランドでのキャリアのピークとなってしまった。

 前述した通り、衝撃的なデビューを飾ったビュットネルだったが、不動の左SBであったパトリス・エブラの牙城を崩すには至らず、2012/13シーズンはプレミアリーグで5試合の出場に留まった。また、自身にとって初の国外移籍だったこともあり、プライベートでは「ホームシックに苦しんでいた」と明かしている。

 2013/14シーズンもプレミアリーグで8試合の出場に留まり、14年夏にユナイテッドがサウサンプトンからルーク・ショーを獲得したことで構想外に。同年夏にディナモ・モスクワへと放出されている。

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【了】

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