マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
早くに才能を見出され、ビッグクラブに渡る選手は少なくない。そのままスターへの階段を上がっていく選手がいる一方、満足いく出場機会を得られぬままレンタル移籍を繰り返すなど、その後のキャリアを難しくしてしまう選手もいる。今回は、マンチェスター・ユナイテッドの青田買いによって潰れてしまった逸材を5人紹介する。
MF:ニック・パウエル(イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1994年3月23日
加入日:2012年7月1日(18歳)
所属元:クルー・アレクサンドラ(イングランド)
通算成績:9試合1得点0アシスト
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2010年、ニック・パウエルは16歳という若さで当時リーグ2(4部相当)に所属していたクルー・アレクサンドラでデビューを果たした。2011/12シーズンにはリーグ戦38試合で14得点6アシストを記録し、チームをリーグ1昇格に導く大活躍を披露。クラブの年間最優秀選手賞をはじめとした個人賞を独り占めし、当時のアシスタントマネージャーであるニール・ベイカーには「クラブのアカデミー出身者史上最高の選手になる可能性がある」と絶賛された。
その活躍が名将サー・アレックス・ファーガソンの目に留まり、パウエルは2012年にマンチェスター・ユナイテッドの一員となった。移籍金は4部リーグの経験しかない選手には異例の750万ユーロ(約9億円)。同時期に加入した元サッカー日本代表MF香川真司とともに入団会見に臨んだ。
パウエルは2012/13シーズンのプレミアリーグ第4節のウィガン戦でデビューを飾ると、いきなりゴールを記録。これ以上ないスタートを切った。ところが、スター選手が集うトップチームに定着することは難しく、以降はリザーブチームが居場所に。結局1年目はトップチームで公式戦6試合、388分間のプレーに留まった。
翌2013/14シーズンからは出場機会を求めてレンタル移籍を繰り返し、ウィガン、レスター、ハル・シティなどでプレー。ようやくユナイテッドを脱出できたのは2016年のことで、ウィガンにフリー移籍している。2019年にはストークに活躍の場を移しており、現在に至るまでプレー。かつて大きく期待されていた逸材だが、プレミアリーグでは未だスポットライトが当たっていない。