川崎フロンターレ
順位:14位(勝ち点5)
成績:1勝2分2敗(4得点5失点)
監督:鬼木達
川崎フロンターレは過去6年間で4回優勝し、近年のJリーグを牽引する存在となっていた。しかし、昨季は2017年の鬼木達監督就任以来初の無冠に終わり、今季もここまで5試合で1勝しかできていない。これまでは三笘薫や田中碧、守田英正といった主力の海外移籍という窮地を乗り越えてきたが、今が最大の正念場と言っていいだろう。
ゲームを支配して圧倒するべく、今季はサイドバックの山根視来や佐々木旭を中央に絞らせてボール保持の局面で中盤に数的優位を作る新たな形に挑戦している。しかし、これがまだ浸透しておらず、不用意なボールロストは増加。さらに、谷口彰悟が抜けた最終ラインはジェジエウ、山村和也、車屋紳太郎が相次いで離脱するというアクシデントに見舞われた。
不用意なボールロストからカウンターを受けるシーンも多く、主導権を握れずに得点を奪えない試合も多い。得点期待値はリーグ3位の7.035(4節終了時点)ながら得点数はリーグワースト2位の4得点。逆転勝利を収めた鹿島アントラーズ戦、土壇場で同点においついた湘南ベルマーレ戦など、勝負強さを発揮して最低限の結果を残してはいるものの、負傷者が続出している現状を考えると見通しは良くない。