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日本代表 2年前

初招集・中村敬斗。「走れないし、戦えない」若者がサッカー日本代表に這い上がるまで【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

サッカー日本代表で待ち構える試練



 実際、彼の定位置である左サイドアタッカーは、生き残りの難易度が最も高いポジションと言っても過言ではない。ご存じの通り、今季イングランドで光り輝いている三笘薫を筆頭に、カタールW杯で左を主戦場にした久保、所属クラブで左サイドをメインにしている前田大然ら能力の高いメンバーがズラリと並ぶからだ。

 とりわけ、三笘というハードルは高い。カタールW杯までの森保監督は彼をジョーカー起用していたが、今後はエースと位置づけ、頭から使うだろう。となれば、中村敬斗はこれまでの三笘のような役割を担わなければならないかもしれない。

 それを理解したうえで、オーストリア2部から出直した時のような「チャレンジャー精神」を持って挑めれば、第2次森保ジャパン定着、そして3年後の2026年北中米W杯出場も現実味を帯びてくる。

 今夏にはリバプールなどビッグクラブに移籍するという噂もあるほどの逸材だけに、まずは日本に凱旋する彼がどんなパフォーマンスを見せるかが非常に興味深い。我々に衝撃を与えるような一挙手一投足を楽しみに待ちたいところだ。

(取材・文:元川悦子)

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