MF：田中碧（デュッセルドルフ／ドイツ）

生年月日：1998年9月10日（24歳）
22/23リーグ戦成績：19試合1得点1アシスト
日本代表通算成績：18試合3得点0アシスト

　川崎フロンターレで育った田中碧は2021年10月に行われたFIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選のオーストラリア代表戦でゴールを決めるなど活躍して評価を高め、日本代表のレギュラーとなった。しかし、その後チームのベースが4-3-3から4-2-3-1にチェンジすると、守田英正と遠藤航を前にベンチが定位置となった。

　カタールW杯では守田と遠藤がそれぞれ負傷したこともあり、4試合中2試合で先発出場。第3戦のスペイン代表戦では逆転ゴールを奪い、チームをベスト16に導いている。しかし、目立ったのはそのゴールシーンくらいで、全体的には世界の強度を前に苦戦していた印象。堂安律や三笘薫とは違い、一気に評価を高めるまでには至らなかった。

　所属するドイツ2部のデュッセルドルフでも輝きを放てていない。現在リーグ戦では2試合連続ベンチスタートとやや燻っており、日本代表入りへのアピールとしては十分ではない。セルティックで価値を上げ続けている旗手怜央や昨季JリーグMVPの岩田智輝、スイスで活躍中の川辺駿、鹿島アントラーズの逸材である佐野海舟らボランチのライバルは決して少なくなく、さらに序列を落としかねない。