MF紹介
【写真:Getty Images】
CMF:アルベルト・アクィラーニ(元イタリア代表)
生年月日:1984年7月7日
在籍期間:09年8月~10年8月
移籍金:2000万ユーロ(約24億円)
クラブ通算成績:28試合2得点6アシスト
09年夏にレアル・マドリードへと完全移籍したシャビ・アロンソの後釜としてリバプールが2000万ユーロ(約24億円)の移籍金で獲得したのがアルベルト・アクィラーニだ。
下部組織時代から過ごしたローマから移籍するという強い決意を持ってリバプールに加入したが、当時は怪我を負っており、デビューは合流から約2ヶ月後の10月末となった。そうした背景もあり、主力に定着することができず、2009/10シーズンのプレミアリーグではわずか9試合の先発出場に留まった。
シーズン終了後にラファエル・ベニテス監督が退任すると、ロイ・ホジソン新監督の下でアクィラーニは構想外となり、2010/11シーズンはユベントスへ、2011/12シーズンはACミランへローン移籍と流浪の日々が続いた。最終的には12年夏にフィオレンティーナへと完全移籍するのだが、移籍金は加入した時の10分の1である200万ユーロ(約2.4億円)と財政的にもかなりの痛手となった。
CMF:クリスティアン・ポウルセン(元デンマーク代表)
生年月日:1980年2月28日
在籍期間:10年8月~11年8月
移籍金:548万ユーロ(約6.6億円)
クラブ通算成績:21試合0得点0アシスト
2009/10シーズン限りでラファエル・ベニテス体制が終わりを迎え、後任にはフラムをUEFAヨーロッパリーグ(EL)準優勝に導いたロイ・ホジソン氏が就任した。そうした中でユベントスから獲得したのがクリスティアン・ポウルセンだった。
ホジソン監督は前シーズンより所属していたアルベルト・アクィラーニを構想外とし、ポウルセンを先発に抜擢。しかし、開幕直後こそレギュラーだったが、徐々に出場機会を失い、ホジソン監督が解任された11年1月以降はほとんど出場機会が訪れなかった。
ホジソンの後を継いだケニー・ダルグリッシュ監督の下で完全に構想外となったポウルセンは、2010/11シーズン終了後にリーグ・アンのエビアンへとフリー移籍という形で放出されている。
RMF:ラザル・マルコビッチ(元セルビア代表)
生年月日:1994年3月22日
在籍期間:14年7月~15年8月、17年夏~18年1月、18年夏~19年1月
移籍金:2500万ユーロ(約30億円)
クラブ通算成績:34試合3得点1アシスト
ベンフィカより2500万ユーロ(約30億円)という高額な移籍金でリバプールに加入したラザル・マルコビッチだが、プレーする姿を覚えているサポーターは極めて少ないだろう。
マルコビッチは1年目の2014/15シーズンこそプレミアリーグで19試合、その他のカップ戦で15試合と比較的多くの出場機会を得たが、このシーズンを最後にトップチームでは1度も出番が訪れなかった。
2015/16シーズンはフェネルバフチェ、2016/17シーズン前半はスポルティング、後半はハル・シティとローン移籍が続いたが、どのクラブでも結果を残すことができず、買い取り先が決まらなかった。最終的には19年1月に当時プレミアリーグに所属していたフラムにフリー移籍という形で放出。2500万ユーロ(約30億円)で獲得した元逸材は、クラブに全く利益を残さないまま静かにマージーサイドを去った。
LMF:スチュワート・ダウニング(元イングランド代表)
生年月日:1984年7月22日
在籍期間:11年7月~13年8月
移籍金:2280万ユーロ(約27.4億円)
クラブ通算成績:91試合7得点12アシスト
11年夏にアストン・ビラから2280万ユーロ(約27.4億円)という高額な移籍金で加入したスチュワート・ダウニングもリバプールで活躍できなかった選手の一人だ。
ダウニングはアストン・ビラに在籍していた2010/11シーズン、プレミアリーグで全試合に先発出場し、7ゴール9アシストと多くの得点に関与していた。しかし、リバプール1年目の2011/12シーズンはプレミアリーグ36試合で“まさか”の0ゴール0アシストという結果に終わり、期待を大きく裏切った。
2年目の2012/13シーズンはブレンダン・ロジャーズ監督の下でレギュラーに返り咲いたが、それでも期待に応えたとは言い難く、シーズン終了後に加入時の4分の1に近い580万ユーロ(約7億円)という移籍金でウェストハムへと放出された。