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2010年に行われた南アフリカワールドカップ・ラウンド16のパラグアイ代表戦でサッカー日本代表DF駒野友一が外してしまったPKのシーンを、今も鮮明に思いだせるというサッカーファンは多くいるのではないか。「PK戦」を特集した『フットボール批評issue39』では駒野本人に当時を振り返ってもらい、フットボールチャンネルでその一部を抜粋して公開する。(取材・文:高橋大地)
ワールドカップのPK戦。そのときの心境は…
――あのPKのシーンについて、細かい心理状況を覚えていらっしゃいますか?
「特別な緊張感があるわけではありませんでした。普段と変わらない心理状況で挑めたと思います」
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――正直、W杯決勝トーナメントという舞台でPKを蹴ることの緊張感は想像を絶するのですが……。
「2007年のアジアカップ準々決勝(対オーストラリア)と準決勝(対韓国)の2試合でもPKを蹴って決めているのですが、そのときの心境と変わりありませんでした。『アジアカップに比べてW杯は大きな大会だから外した』と言われるかもしれませんが、本当に気持ちの変化はなかったんです」
――蹴ったあとの心境は……。
「外してしまったので、とにかく(川島)永嗣に止めてほしいという気持ちとキッカーに決めてほしいと願っていました」
――駒野さんは両足のクロスの精度であったり、FKでもゴールが狙える選手でした。そもそもPKもほとんど外したことがない。キックの名手として、PKとその他のキックとの違いについて教えてください。
「PKはGKとキッカーと1対1の駆け引きというのが大きな特徴ですね。やはりFKなどとは別物だと思います」
――PKのコツのようなものはあるのでしょうか。
「それ、僕に求めますか(笑)」
――そう言われるかなとは思ったのですが、やはりPKが上手いイメージも強いので聞いておきたいなと……。
「GKの癖を盗むこともそうですし、自信のあるコースに蹴るようにしていますね」
―GKにされて嫌なことはありますか?
「僕自身は、GKがどういうふうに動くかなどを深く考えて蹴るタイプではないので気にせずに蹴ります」
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<雑誌概要>
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定価:1,760円(本体1,600円+税)
特集:眠れないほど罪深い「PK戦」の話
10年間ご愛読ありがとうございました
まずはじめに言っておきたいのは、「PK戦」は面白いものではない。ペナルティー=罰という名称からして、そこかしこにネガティブな要素が散乱している。いい例として、観ている側は「アイツ、決めそうだな」とは言わずに「アイツ、外しそうだな」と言う。サッカー好きでなくとも戦犯を血祭りに上げられる残酷なシステムが面白いわけがないのだ。
それゆえ、特集企画のほとんどはネガティブなアプローチから生まれたような気がしている。冒頭のPK戦廃止論から始まり、脳のストレス、ルールのグレーゾーン……。そう、特集名どおり、まさに罪深い企画のオンパレードである。しつこいようだが、最終号となる本誌を読了したとて「PK戦」が面白くなることはない、と断言しておく。
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【了】