途中出場が続く香川真司の思い
「(これまでも)そのつもりで準備していますし、試合の頭からやりたい。何よりもチームとして勝利がほしいので、しっかりと勝利を取れるようにしていきたい」
原則として水曜日に行われるルヴァンカップの特にグループステージでは、直近のリーグ戦から先発メンバーを大きく変更するチーム多い。セレッソも例外ではないという考えのもと、浦和戦後の香川のコメントも踏まえて、小菊監督に対する冒頭の質疑応答が行われていた。
ベルギー1部のシントトロイデンで2シーズン目を迎えていた香川に関しては、1月下旬に地元メディアが退団とJリーグ復帰をスクープ。2月1日にセレッソへの完全移籍が正式発表された。
セレッソからブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントへ旅立ったのが、21歳だった2010年7月。以来、ヨーロッパの6カ国、延べ7チームでプレーし、その間にブラジル、ロシアと2度のワールドカップを戦った香川にとって、実に12年半ぶりとなる古巣への復帰だった。
もっとも、ヨーロッパにおけるキャリアは、マンチェスター・ユナイテッドから復帰したドルトムントで実質的な構想外となった、2018/19シーズンを境に苦境に直面してきた感は否めない。
同シーズンの後半には出場機会を求めてトルコのベシクタシュへ期限付き移籍。森保ジャパンに初めて招集された2019年3月に、30歳になったばかりの香川はこう語っていた。