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セレッソ大阪は開幕から3試合を消化し、1分2敗といまだ勝利がない。12年半ぶりにセレッソ大阪に戻ってきた香川真司はここまで後半途中からの出場が続くが、8日に行われるYBCルヴァンカップ・FC東京戦への出場が期待されている。勝利から遠ざかるセレッソに香川は何をもたらすことができるのだろうか。(取材・文:藤江直人)
香川真司が「先発できる準備は整った」
セレッソ大阪では公式戦前日に、小菊昭雄監督によるオンライン会見が実施される。ホームのヨドコウ桜スタジアムにFC東京を迎える、8日のYBCルヴァンカップ・グループステージ初戦へ向けた会見で、実は注目されていた件があった。
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リーグ戦で開幕から3試合続けて後半途中から出場させてきた元日本代表MF香川真司を、先発として送り出すのかどうか。香川の起用に関して慎重な姿勢を見せてきた小菊監督は、機は熟したとばかりに実質的なゴーサインを出した。
「彼に関してまず言えるのは、キャンプ後にチームに合流して約1カ月の時間が過ぎて、コンディションや怪我のリバウンドといったところが非常に安定してきたし、何よりも他の選手の特徴やチーム戦術の理解という点で、非常にいい準備ができたと思っています。なので、そのタイミングはもう任せていいのかなと。先発できる準備は整ったと言える、と思っています」
まもなく34歳になる香川の起用法が注目されていたのはなぜなのか。話は浦和レッズに1-2で逆転負けを喫した、4日の明治安田生命J1リーグ第3節後の取材エリアにさかのぼる。
敵地・駒場浦和スタジアムで行われた一戦は、浦和のオウンゴールで先制したセレッソがリードして前半を終えた。しかし、61分にDFアレクサンダー・ショルツのPKで同点とした浦和が盛り返し、82分に2年目のMF安居海渡がプロ初ゴールを決めてひっくり返した。
香川は同点だった71分にFW上門知樹に代わって途中出場した。しかし、放ったシュート数はゼロ。味方のゴールにつながるチャンスも作り出せないまま逆に失点し、さらに86分には今シーズンで初めて、J1リーグ戦では通算2枚目のイエローカードをもらっていた。
浦和戦を終えた時点でセレッソは1分2敗。アルビレックス新潟との開幕戦、アビスパ福岡との第2節でもともに71分から出場していた香川へこんな質問が飛んだ。中3日で迎えるルヴァンカップ初戦へ向けて、出場時間を延ばしたい思いはあるか、と。香川はこんな言葉を紡いだ。