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明治安田生命J1リーグ第3節、川崎フロンターレ対湘南ベルマーレが4日に行われ、1-1の引き分けに終わった。川崎はここまで1勝1分1敗という成績で、ゲームを支配するような強さを見せることができていない。新たな挑戦に取り組む川崎の現在地を、2人のキーマンの言葉から読み解く。(取材・文:加藤健一)
試合を支配できない川崎フロンターレ
「スタートのところから勇気を持って戦う姿勢を押し出す。そういう雰囲気を自分が作り出して送り出せればよかったと思います」
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川崎フロンターレの鬼木達監督は、1-1で引き分けた4日の湘南ベルマーレとの試合後に、自省の念をにじませた。昨季、リーグ戦でダブル(2敗)を喫しただけではなく、ホーム等々力陸上競技場では0-4という大差で敗れた相手から、またしても勝つことができなかった。
2017年から指揮を執る鬼木監督は、川崎フロンターレを何度かモデルチェンジすることで、強さを保ってきた。2019シーズンにリーグ3連覇を逃すと、翌シーズンにはシステムを4-3-3に変更して再び連覇を達成している。そして、3連覇を再び逃した2022シーズンを終え、今季に向けて仕込んだのが山根視来のポジショニングだった。
しかし、現時点でその完成度は高くない。後半は先制を許す苦しい展開となり、なんとか勝ち点1を拾ったという表現が正しい90分になった。湘南の前への圧力に屈する時間帯も長く、中盤でのボールロストが頻発した。
山根は試合後、「湘南は(プレスに)出てくるスピードとか、セカンドボールの反応に秀でているチームなので、ボールを見るのではなくプレー選択を見る。前向きにやらせないためにはそういう部分が必要だったのかなと思います」と話している。