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プレミアリーグ第26節、アーセナル対ボーンマスが現地時間4日に行われ、ラストプレーで得点を奪ったホームチームが3-2で勝利している。57分の時点で0-2のビハインドを負った首位チームはどのようにして歓喜の瞬間を迎えたのだろうか。（文：安洋一郎）

アーセナルがラストプレーで劇的勝利

【写真：Getty Images】

　ドラマのようなあまりにも出来過ぎた結末にエミレーツ・スタジアムは歓喜に沸いた。

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　アーセナルのサポーターが大興奮するのも無理はない。19位ボーンマスとの一戦は困難の連続だった。キックオフからわずか9秒でアウェイチームのデザインされたプレーで失点を喫すると、22分には直近の数試合で重要な存在となっていたレアンドロ・トロサールが負傷交代。57分には苦手なセットプレー守備を突かれて失点と、試合の流れは完全にボーンマスにあった。

　ボーンマスのゲームプランは自陣の低い位置で5-4-1のブロックを敷いて背後と中央のスペースを埋め、最前線のドミニク・ソランケや右WGのダンゴ・ワッタラの推進力を活かしたカウンターを完結させること。勝ち点を1つでも多く積み上げたい降格圏に沈むチームからすると、首位チーム相手に残りの約30分間で2点のリードがあるという状況は、期待以上の展開だった。

　だが、2週間前のアストン・ヴィラ戦で試合終了間際に逆転ゴールを決めてから絶好調のアーセナルは、この2点ビハインドの展開でも諦めるようなチームではなかった。62分、70分と立て続けにゴールを決めて同点に追いつくと、正真正銘のラストプレーで途中出場のリース・ネルソンに億千金の決勝ゴールが生まれた。

　選手やスタッフ、サポーターが歓喜に沸くこの大逆転勝利にミケル・アルテタ監督もクラブ公式サイトで「生きていて良かった」と本音を吐露。指揮官も信じられないようなこの劇的な展開はどのようにして生まれたのだろうか。