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後悔と分析。湘南ベルマーレの若きMFが活躍する理由とは? 「夢中でやっている」20歳の胸中

text by 編集部 photo by Getty Images

20歳、平岡大陽の現在地



 プロ3年目の平岡が今季の目標に掲げるのは、シーズンを通して試合に絡み続けることだ。過去2年間はいずれもリーグ戦10試合以上は出場しており、先発起用された時期もあったが、年間を通してコンスタントにプレーすることができなかった。

 今季は開幕から2試合続けて先発起用されたが、この日はベンチスタートだった。平岡は「(前節の)横浜FC戦のパフォーマンスは良くなかったので、今節は外れてもおかしくないと思っていた」と客観的に自身を評価している。

 さらに、「外れるときはいつも自分を冷静に見ている。悔しさはありますけど、疑問はない。リザーブでどれだけ貢献できるか前向きにとらえていたので、それが結果につながってよかった」と続けた。

「プレスは自分の長所ですが、ビルドアップの時にボールを引き出すところとか、相手を見て判断するところは僕にはまだできていないところ。自分の長所であるアグレッシブなところを無くさずに、そういう攻撃の面のクオリティも上げていかないといけない」

 平岡は攻撃面を課題に挙げるが、今季は既に2得点をマークしている。ゴール前での冷静なプレー選択が光る。

「去年の課題として、迷ってシュート打たなくて後悔したことが多かった。パスできるときはパスしたいんですけど、できるだけ判断して後悔ないようにしっかりやり切って終わるというのを意識している」

 2試合続けて追いつかれて勝利を逃したことは今後の課題だが、「キャンプで積み上げてきたゴールに向かうというところがどんどん出てきているので、そこのクオリティも上げていければいいと思う」とチームの戦いには手応えを感じている。迷いを振り切り、大人になった20歳のMFが、今季の湘南を引っ張っていくのかもしれない。

(取材・文:加藤健一)

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