アーセナルがジンチェンコを獲得した理由
試合後の会見でミケル・アルテタ監督はジンチェンコについて言及している。
「(先制点の場面でのジンチェンコについて質問されて)だから彼を連れてきたんだ。彼はチームに何か違うものをもたらしてくれる。彼の「メンタリティ」と「クオリティ」によって、私たちは予測不可能なプレーをすることができ、ボールを保持するたびに多くの脅威を生み出すことができる。彼は低いブロックに対してそういう試合を200回やっているので、私たちの助けになっています」
アルテタがジンチェンコについて語った「メンタリティ」とは何なのか。これは同じ会見で後ほど述べた、「誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分がピッチでやるんだ」という意識のことである。
この「メンタリティ」と、ピッチ上のあらゆる局面でチャンスを作れる「クオリティ」こそ、昨夏にアーセナルがジンチェンコを獲得した理由だ。今節ではそれを見事に体現。3点目の場面でも自陣中央から相手選手の間をドリブルで突破し、最前線のマルティネッリへとパスをして得点の起点となった。
現アーセナルの選手では数少ない“タイトルの味を知る男”は、チームを19シーズンぶりのプレミアリーグ優勝に導くべく、指揮官の期待に応え続けている。
(文:安洋一郎)
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