フットボールチャンネル

Jリーグ 2年前

DMM村中悠介COOが考える「日本サッカーの底上げ」。DAZNとの提携が生み出す相乗効果とは?【インタビュー後編】

シリーズ:DMM村中悠介COOインタビュー text by 加藤健一 photo by Getty Images

提携が生み出す相乗効果「マネタイズポイントは作れる」



「そこ(国内スポーツ)を支えるところに僕らのサービスが合致できないかと思っていました。僕らも国内の会員向けにサービスを提供しているので、目指すところが大きくずれているわけではない。DAZNさんは国内のスポーツを支えていたからこそ、一緒にやりたいなと思った」

 国内リーグを盛り上げたい、DMMのサービスを普及させていきたいという一見して共通点のない2つの思いを、DAZNとの提携という形で実現させた。そして、パートナーシップを締結したことで生まれる相乗効果は、今回発表された新プランだけに留まらない。

「うちはいろんなサービスをやっているから、スポーツと何か違うものをかけ合わせることもできる。グッズを売るのか、全然違うことをやるのか。配信以外のマネタイズポイントは作れるんじゃないのかなという話はブレスト(ブレインストーミング)レベルでやっている。今回の新プランが第一歩で、これからいろいろやりたい」

 その第一弾として新プラン発表の翌日にリリースされたのが、「DMM×DAZNホーダイ」アビスパパック。支払金額の一部が強化支援金としてアビスパ福岡に還元されるプランだ。

 様々な事業者がスポーツ配信事業に関わることで激しい競争が生まれる。今回のパートナーシップ締結がサービスを受ける側にとっていい方向に進むことに期待したい。

(取材・文:加藤健一)

【関連記事】
【前編】なぜDMMはDAZNと組んだのか?「値段を上げざるを得ない」スポーツ配信市場の実情とは【村中悠介COOインタビュー】
「日本はアジアを出なければ」大胆な改革とサッカー日本代表の強化プラン【連載:シントトロイデン立石敬之CEOに訊く】
なぜ若手の海外移籍が加速するのか? 日本人を欲しがる欧州クラブの思惑【連載:シントトロイデン立石敬之CEOに訊く】

【了】

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!