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「もう負けられない」シュミット・ダニエルの静かなる闘志。サッカー日本代表で感じる「自分にはないところ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

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サッカー日本代表として参戦したFIFAワールドカップカタール2022では出場なしに終わったが、シュミット・ダニエルは欧州で実績を積み上げている。出場なしに終わったW杯の悔しさを受け止め、在籍4シーズン目となったシントトロイデンで「飛躍のきっかけ」を掴もうとしている。(取材・文:元川悦子【ベルギー】)


「もう負けられない」シュミット・ダニエルの静かなる闘志


【写真:元川悦子】

 12月27日からスタートした22/23ベルギーリーグ1部・後半戦も10試合が終了。プレーオフ(PO)圏内の上位8位入りを目指すシントトロイデンは2月12日のアンデルレヒト、19日のウェステルロー、26日のシャルルロワ戦でまさかの3連敗。順位も11位に後退してしまった。

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 しかしながら、8位のセルクル・ブルージュとの勝ち点差はわずかに2。まだ可能性がなくなったわけではない。ゴールマウスを守る守護神、シュミット・ダニエルも「もう負けられなくなった。僕たちには毎試合、簡単な試合はないし、毎試合全力を出して戦うしかない。その中で個人的にいいプレーができるようにしたいと思ってますし、それが自分のステップアップにつながっていく。いいパフォーマンスを出し続けることを意識しています」と静かな闘志を燃やしていた。

 実際、シントトロイデンの総失点は30と3位アントワープの24と首位を走るゲンクの25に次ぐリーグ3番目。それだけ彼のセーブ率が高いということだ。

 カタールワールドカップ(W杯)で出番なしに終わったシュミットにとって、さらなる飛躍を目指そうと思うなら、その数字をさらに引き上げ、チームを勝利へと導ける存在になっていくしかない。昨年末の大舞台はそんな自覚を高める絶好の機会になったようだ。

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