2位:ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年8月15日
市場価値:170万ユーロ(約2億円)
2022リーグ戦成績:28試合1得点2アシスト
ブラジル生まれのディエゴ・ピトゥカは、長く3部や4部のクラブを渡り歩いてきた苦労人だ。キャリアの転機となったのが2017年のサントス移籍で、当初はリザーブチームでのプレーだったが、そこから這い上がってトップチームでも存在感を放った。そして、2021年に日本屈指の名門鹿島アントラーズに加入。1年目からJリーグ優秀選手に名を連ねた。
ピトゥカはほぼ左足しか使わないが、その左足の技術がかなり高く、どんなアバウトなボールでもピタッと収めることができる。懐の深いキープ力も見事であり、相手を引きつけてからパスを出すのもお手のものと、中盤で安定感とリズムを生み出すことに長けている。パンチ力と精度の伴ったミドルシュートも見事だ。
上記のプレースタイルだけ見ると「静的」な印象を受けるが、ピトゥカは機動力もあり、攻守におけるハードワークを怠らない。先日行われた第2節の川崎フロンターレ戦では、両チーム合わせてトップとなる12.271kmの走行距離を記録していた。JリーグのMFで2位となる市場価値を誇るピトゥカは、鹿島のタイトル奪還のカギを握る存在と言ってもいいだろう。