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未来の名将!? 監督で結果を残すかつての名選手5人。最強チームを作り上げているのは…

シリーズ:監督で結果を残すかつての名選手5人 text by 編集部 photo by Getty Images

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近年は若手監督の台頭が著しい。今季好調のアーセナルを率いるミケル・アルテタはその代表格と言っていいだろう。今回は、そんなアルテタのように、現役時代に選手として大活躍し、指導者転身後も結果を残す若手監督5名を紹介する(成績と順位は2月21日現在)。


アンドニ・イラオラ(ラージョ・バジェカーノ)

【写真:Getty Images】

生年月日:1982年6月22日
今季リーグ成績:9勝7分6敗(6位)


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 “奇人”マルセロ・ビエルサのフットボールを系譜する若手監督が現れた。その人物とは、アスレティック・ビルバオで通算507試合に出場した同クラブのレジェンド、アンドニ・イラオラだ。イラオラはビエルサの下で2シーズンプレーしており、彼の志向するフットボールに大きな影響を受けている。

 ニューヨーク・シティに所属していた2016シーズンに現役を引退したイラオラは、2018/19シーズン開幕前にギリシャのAEKラルナカの監督に就任。続く2019/20シーズンはスペイン2部のミランデスの監督に就任すると、コパ・デル・レイではセルタ、ビジャレアル、セビージャ相手に勝利して2部のクラブとしては異例のベスト4進出に導いた。

 そして現在率いるラージョ・バジェカーノでは、当時2部だったチームを就任初年度で1部昇格に導いた。監督キャリアでは初のラ・リーガ挑戦となった昨季は前半戦を4位で折り返し、コパ・デル・レイでもクラブ史上初のベスト4に進出するなど、スペインサッカー界に絶大なインパクトを残し続けている。それを可能としているのが、ビエルサのチームを彷彿とさせる“攻守の切り替えのスピード”と、ボールを奪ってから縦に速いフットボールだ。常にハードワークを求める戦術なため、恩師のチーム同様に後半戦は失速しがちだが、カップ戦などの一発勝負では勝負強さを発揮する。

 監督キャリアをスタートさせてから間もないのにも関わらず、確かな結果を残しているイラオラだが、ラージョとの契約は今季終了までであり、その去就には大きな注目が集まっている。かつてビエルサが率いたリーズ・ユナイテッドからのオファーはクラブが断ったそうだが、今夏にも争奪戦となるかもしれない。

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