「値上げ」→「新プラン発表」となった理由
「(今回の新プランと)自社のプラットホームでの価格戦略は別で考えている。そもそも今までもDAZNのプラットホームでお客様に提供しつつ、国内にパートナーさんがいた。みなさんには価格が分かりやすい理由として出ると思いますけど、我々はそれ以外のポイントも含めて検討して、各パートナーさんと提携させていただいています」
これまでも「DAZN for docomo」など、様々なプランがあった。複数のパートナーとそれぞれ異なる価格体系でサービスを提供してきた経緯を考えると、先月の値上げと今回の新プランを別のものと捉えることもできる。
山田氏は「値上げと今回(の提携)は直接の関係はない」としつつも、「せっかくこういったパートナーシップをやらせていただきますので、DMMのお客さんにとっても分かりやすいメリット、お得な点は作る必要があると思っていた」と言う。結果的に2月の値上げ前の金額を下回る月額2,980円という金額の新プランがこの日に発表された。
また、Jリーグ開幕後に新プランが発表されたことも、Jリーグサポーター視点で見ると勘繰りたくなるところだ。「最短で立ち上げられるのがどこか」を両社で協議した結果が3月23日だったという。「合意がもう少し早ければJリーグのシーズン前にローンチできていたかもしれません」と言いつつも、「最短で可能だったのがここだった」と述べている。
(取材・文:加藤健一)
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