5位:アレシャンドレ・パト(元ブラジル代表)
在籍期間:2007年夏~2013年冬
クラブ通算成績:150試合63得点
代表通算成績:27試合10得点
アレシャンドレ・パトはミランで長く活躍することを期待された元・神童だ。150試合出場で63ゴールは立派な数字だとしても、その才能が完全に爆発したとは言いがたい。
パトが大きな注目を集めたのは17歳のときだった。インテルナシオナウの一員としてクラブワールドカップに出場。準決勝アル・アハリで見せた「肩ドリブル」で一躍注目の的になった。翌年はFIFA U-20ワールドカップで活躍してさらに評判は高まり、夏にミランへの移籍が決定。ただ、18歳にならないと外国人選手と契約ができないため、パトは年明けからの合流となった。
そして待望のミラン加入が決まると、いきなり大活躍。2007/08シーズン後半戦だけで9ゴールを挙げると、各クラブの対策よりもパトの成長はそれよりも早く、ミランをけん引する武器になった。特に跳ねるように敵陣を駆けるスピードは唯一無二だった。
しかし、ケガがパトの成長にブレーキをかけた。特に筋肉系の負傷は何度も繰り返し、いつしか計算できない選手に。2011/12シーズンのセリエAでは11試合で1ゴールとふるわず、2013年冬にコリンチャンスへ移籍した。