2位:ライアン・ギグス(元ウェールズ代表)
在籍期間:1991年夏~2014年夏
クラブ通算成績:949試合164得点
代表通算成績:64試合12得点
2位は、”ジャックナイフ”と呼ばれたマンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ライアン・ギグスだ。14歳の頃にライバルクラブであるマンチェスター・シティの下部組織からユナイテッドの下部組織に加入。17歳でプロ契約を締結すると、初先発を飾った1990/91シーズン(当時ファーストディビジョン)第37節のマンC戦でプロ初ゴールをマーク。マンチェスターダービー勝利に導き、ここからこの男の伝説は始まった。
翌シーズンから左サイドハーフを不動のものとすると、圧倒的なスピードと切れ味鋭いドリブルで攻撃を牽引。1シーズンでのゴール数はそれほど多くないが、「Fergie’s Fledglings(アレックス・ファーガソンのひな鳥)」と呼ばれたポール・スコールズ、デイビッド・ベッカム、ネヴィル兄弟との活躍は、イングランドサッカー史に残るものだった。
ギグスは通算164得点を決めているが、中でも伝説的なゴールとして語り継がれているのは、98/99シーズンのFAカップ準決勝再試合、アーセナル戦で決めたゴールだ。1-1の同点で延長戦にもつれ込むと、ギグスは自陣からドリブルを開始。相手DF3人を抜き去り、約60mを独走して決勝点を突き刺した。
サー・アレックス・ファーガソン監督の下でトレブル(3冠)や2度のプレミアリーグ3連覇に貢献したギグスは、2013年夏にファーガソン監督が勇退すると、デイビッド・モイーズ監督の下では選手兼任コーチに就任。同監督退任後は選手兼任監督として指揮を執り、13/14シーズンいっぱいでスパイクを脱いだ。164得点という記録は凄まじいが、クラブ歴代最多の公式戦通算949試合出場という大記録は、この先も破られることはないだろう。