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チェルシーの大型補強は失敗!? 得点力不足が解消されない理由は?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



チェルシーはなぜ改善されないのか

 チェルシーは今冬の移籍市場で3億2300万ポンド(約520億円)もの金額を投じ、大型補強を行った。しかし、チームは状況は未だ改善せず、直近4試合でわずか1得点しか決められていない。



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 今季のチェルシーはシーズン序盤から得点力不足に悩まされてきた。プレミアリーグでは前半戦で21得点しか決められず、攻撃改善のために大金を支払ってジョアン・フェリックスやミハイロ・ムドリクらを獲得した。

 しかし、昨日行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の1stレグ、ドルトムント戦では再三決定機を作るも決めきることが出来ず。90分間で21本ものシュートを放ったが、無得点で敗戦した。

 現在のチェルシーのフォーメーションは4-2-3-1。最前線にカイ・ハフェルツが入り、トップ下にフェリックス、その両脇にはムドリクやハキム・ツィエク、さらにノニ・マドゥエケと強力アタッカーが揃っているため、相手ゴール前までは容易にボールを運ぶことが出来ている。問題なのはフィニッシャーがいないことだ。

 1トップを務めているハフェルツは長身や高い足元のテクニックを活かして攻撃の起点となるが、ストライカーではない。ゴール前のチャンスには関与するが、決定力は高くなく、積極的にゴールを狙うわけでもないため、相手DFにとって脅威とはならないだろう。

 ベンチメンバーに入っている選手の中でストライカーと呼べるのは今冬に獲得したダトロ・フォファナくらいだが、同選手はここまで2試合で60分間の出場のみ。昨季ノルウェー1部リーグで25試合15得点をマークしたこの20歳FWが新たなエースとして活躍することが出来れば、いくらか得点数が増える可能性はあるが、現状では厳しいだろう。

 3億2300万ポンド(約520億円)もの資金を投じるのであれば、即戦力となるワールドクラスのFWを獲得できたはず。だが、最も改善が必要な同ポジションには大金を使わず、ほとんど何も変わっていない現状では、今冬の大型補強は失敗だったと言えるだろう。

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