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“最強世代”はいつ? 1996年生まれ世界ベストイレブン! 日本人で唯一選ばれたのは?

シリーズ:世代別ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ユリアン・ブラント(ドルトムント/ドイツ代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1996年5月2日
今季リーグ成績:20試合6得点4アシスト

 2020/21シーズンは途中出場が主になるなど、ドルトムント加入直後はやや不調に陥っていた“逸材“が昨季完全復活を遂げた。

 利き足は右だが、両利きを思わせるような高い足下の技術でボールをコントロール。惚れ惚れするような柔らかいタッチでボールを捌き、自慢の右足のキックでチャンスを演出する。マルコ・ロイスとの共演時は右WG、不在時はトップ下で出場し、前線でリズムを作りながら攻撃の起点となっている。

 またオフザボールにも優れた選手で、サイドで出場した際には裏抜けの動きを見せるなどサッカーIQの高さを感じさせるプレーが多い。今季は開幕から一貫して優れたパフォーマンスレベルを維持しているが、ワールドカップの中断明け以降はさらに一段階上がったような仕上がりとなっており、得点にも多く関与している。16日に開催されるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16前の時点で2023年6戦全勝とノリに乗る好調ドルトムントの攻撃の軸として躍動を続けている。

FW:アイヴァン・トニー(ブレントフォード/イングランド代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年3月16日
今季リーグ成績:20試合14得点3アシスト

 2019/20シーズンにリーグ・ワン(イングランド3部)で得点王になった男の勢いは留まることを知らない。その翌シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)の当時の最多得点記録を塗り替え、昨季はほぼ初挑戦だったプレミアリーグで二桁ゴールを達成。そして今季はアーリング・ハーランドとハリー・ケインに次ぐ得点ランキング3位の14ゴールを決めている。

 3年前まで3部にいたアイヴァン・トニーの最大の持ち味は抜群のシュートセンスだ。クロスに対して点で合わせる能力が高く、頭や右足で強烈なシュートをコースに流し込む。またプライベートでも仲良しのブライアン・エムベウモとの連係は2部時代から完成されており、2人だけでフィニッシュまで持ち込むことも多い。カウンター主体のブレントフォードにおいて、彼らは欠かすことのできない存在だ。

 また、トニーはロングボールを収める能力がプレミアリーグトップクラスで高い。落下地点に入るスピードが早く、身長は180cmと大柄ではないのにも関わらず、屈強なDF相手でもボールを正確に収める。直近のアーセナル戦ではウィリアム・サリバに対して空中戦で全勝。今季大ブレイク中の逸材DFを恐怖に陥れた。

FW:レロイ・ザネ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年1月11日
今季リーグ成績:18試合6得点3アシスト

 レロイ・ザネは20年夏にバイエルン・ミュンヘンに加入して以降、最高のペースで得点に関与している。それはロベルト・レヴァンドフスキという明確なフィニッシャーがチームを去ったことも影響しているが、ドイツ代表FW自身も充実したシーズンを過ごしていると言える。

 縦への爆発的なスピードがありながら、足下の技術も確かなものがあり、今季はトーマス・ミュラーの不調もあって一時はトップ下でも起用されていた。自慢のクイックネスやターンで相手DFを剥がし、狭いエリア内でのパスワークなど連係でゴールに向かうなど、プレースタイルの幅を広げている。また、前線からのプレスも積極的に行っており、攻守に欠かせない存在となっている。

 直近のパリ・サンジェルマン戦こそ、微妙なパフォーマンスだったが、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では5試合で4得点2アシストと大爆発中だ。毎シーズン得点王に輝いていたレヴァンドフスキに代わるエース候補だったサディオ・マネの負傷離脱が続く中で、バイエルン・ミュンヘンの背番号10にかかる期待と責任は大きい。

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