UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース
UEFAチャンピオンズリーグ22/23シーズンが現地時間14日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃、守備、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。
12位:リバプール(イングランド)
監督:ユルゲン・クロップ
22/23CLグループリーグ成績:5勝0分1敗(2位)
戦力値:70(攻撃力17、守備力17、選手層17、勝負強さ19)
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ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは近年のサッカー界をリードしてきた存在だった。チャンピオンズリーグ(CL)とプレミアリーグでそれぞれ頂点に立ち、昨季も最終的には2冠に終わったものの、前人未到の4冠にあと一歩のところまで近づいていた。だが、どの最強クラブにもいつかは終わりがくる。今季のリバプールは、それを証明するようなシーズンを過ごしている。
今季と昨季までの最も大きな違いはサディオ・マネの有無であり、攻撃面はもちろんのこと、前線からの守備強度にかなりの差が生まれてしまっている。また、中盤も壊滅的で、怪我人が多く選手層が薄い上に主力の高齢化も進んでおり、これまでのようなインテンシティーを保てていない。両サイドバックが高い位置を取るチームにおいて中盤で相手を食い止められないのは致命的であり、大量失点の原因になっている。ジョルジニオ・ワイナルドゥムのような献身性の高い即戦力級のMFを補強しなかった影響をここにきて受けていると言わざるを得ない。
フィルジル・ファン・ダイクはもはや圧倒的な存在ではなく、エースのモハメド・サラーも勢いを失っている。トレント・アレクサンダー=アーノルドは今や守備の穴としてのイメージが強い。そんな苦しむ既存戦力を助ける上で新加入選手の奮闘が求められるのだが、ダルウィン・ヌニェスは決定力に難があり、コーディ・ガクポは適応に大苦戦。ファビオ・カルヴァーリョとアルトゥールは戦力になりきれていないなど、補強がことごとく不発なのもクロップ監督を悩ませる一因となっている。
クラブの大きさや近年の各コンペティションでの成績を考えれば間違いなくリバプールは世界のトップ5に名を連ねるが、現状を整理すると今季CLでの上位進出にはやはりそこまで期待できず、今回は12位という順位に落ち着いた。もちろんCLでは何が起こるかわからず、リバプールには良い意味で期待を裏切ってほしいところだが…。
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