愛弟子同士の間で紡がれる絆
「言葉だけでなくワンプレー、ワンプレーに重みがあるのは、湘南でプレーしていた当時から際立っていました。航はさらに自分が将来的に海外へ行くためには何をどうしなければいけないのか、というのを逆算していろいろと考えていました。航自身もジュニアからエリートコースを歩んで来たというよりは、ユースからトップチーム、そして他のチームへ行くたびにさまざまな経験を積み、課題をひとつひとつ乗り越えてあそこまで到達した。颯太は自分の目標をちょっと下に置いて、甘えちゃうところがあったので、最高の目標がいる、という意味で航の名前をよく出して話してきました」
曺監督は遠藤に対しても、京都に楽しみな選手がいると川﨑の存在を話していた。迎えた昨年6月。日本代表の国際親善試合シリーズを大阪で終えた遠藤は、その足で京都府城陽市内にある京都の練習拠点サンガタウン城陽を訪れ、曺監督に加えて川﨑らとも会話を交わした。
「航も颯太のことを覚えていたみたいだし、その前にちょっとコンタクトも取ったみたいなので、颯太や(福岡)慎平たちが挨拶を兼ねて話にいったんじゃないですかね。立ち話程度ですけど、そのときに『ヨーロッパはどうですか』みたいな話をしていましたね」
愛弟子同士の間で紡がれる絆に目を細めた曺監督は、一方でこうも語っている。