UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース
UEFAチャンピオンズリーグ22/23シーズンが現地時間14日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃、守備、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。
15位:ミラン(イタリア)
監督:ステファノ・ピオーリ
22/23CLグループリーグ成績:3勝1分2敗(2位)
戦力値:60(攻撃力16、守備力15、選手層14、勝負強さ15)
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セリエA王者の称号を手にし今季チャンピオンズリーグ(CL)に臨んだミランは、チェルシー、ザルツブルク、ディナモ・ザグレブとグループリーグで同居。チェルシーには2戦合計0-5と為す術なく敗れたが、ザルツブルクとディナモ・ザグレブからはしっかりと勝利を奪い、2位でベスト16入りを果たした。ミランがCL決勝トーナメントに残るのは、実に9シーズンぶりのことだ。
ただ、CLベスト16以上の成績を残せるかは怪しい。年明けからのミランは絶不調で、来季のCL権を確保できるか微妙な状況にある。とくに守備が崩壊しており、先月の5試合だけで実に14失点を喫した。広範囲をカバーできるGKマイク・メニャンの離脱が続いていることで持ち味だった前線からの強烈なプレスが機能しなくなり、中盤を簡単に突破され、センターバックも釣り出されることで相手にとって有効となるスペースを与えてしまうことが多い。また、セットプレーの守備も壊滅的であり、シーズン当初から改善されていない。かといって、先日のミラノダービーがそうだったように、引いた守備を得意としているわけではなく、CLベスト16に生き残るような強敵相手を完封できる望みは薄いだろう。
高い位置からのプレスがハマってこそ、ミランの攻撃力は相手の脅威となっていたのだが、先述の通りプレスがハマっておらず、破壊力が落ちている。ビルドアップ自体もメニャンが負傷離脱していながら、足元に定評のある同選手ありきのものしか用意できていない。また、もともとミランは右サイドの攻撃に難があり、ラファエル・レオンとテオ・エルナンデスのいる左サイドに頼りがちだったのだが、T・エルナンデスがFIFAワールドカップカタール2022後にコンディションを落としており、レオンにも以前ほどの勢いがないのが気になるところ。彼らが勢いを取り戻せなければ、当然厳しいだろう。
シャルル・デ・ケテラーレ、ディボック・オリギらがいまいち輝けていない事実が示す通り、今季のミランは補強に失敗していて選手層も薄いなど、現時点でポジティブな要素が少なく、今回は15位という順位に落ち着いた。絶対的守護神のメニャンが復活してくれば以前のような強さを取り戻すかもしれないが、復帰がどこまでずれ込むか不透明であり、早々に大会から姿を消してしまう可能性も大きい。
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