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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~8位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

6位:チェルシー(イングランド)


【写真:Getty Images】


監督:グレアム・ポッター
22/23CLグループリーグ成績:4勝1分1敗(1位)
戦力値:79(攻撃力17、守備力19、選手層25、勝負強さ18)

 今季のチェルシーはトーマス・トゥヘル監督の下でスタートを切った。しかし、クラブは夏の移籍市場閉幕直後にチャンピオンズリーグ(CL)制覇にも導いたドイツ人指揮官を電撃解任。そして、サッカー日本代表MFの三笘薫もプレーするブライトンで魅力的なサッカーを展開していたグレアム・ポッターを新監督に招き、新たな出発を果たした。

 しかし、ポッター監督の下でのチェルシーはかなり苦戦している。CLグループリーグは首位通過を果たしたものの、プレミアリーグでは安定して勝ち点を積み上げられず、2022年内を9位という不甲斐ない順位で終えることになった。ポッター監督は自らが志向するサッカーを浸透させるのに苦労しており、カリドゥ・クリバリやラヒーム・スターリングら、夏に獲得した選手たちもことごとく期待に応えられなかったのが痛恨だった。

 そんな状況で迎えた冬の移籍市場で、チェルシーは大暴れ。ジョアン・フェリックス、ブノワ・バディアシル、ミハイル・ムドリクら大金を費やして多くの実力者を補強し、最終日にはイングランド史上最高額の移籍金でFIFAワールドカップカタール2022でも活躍したエンソ・フェルナンデスも引き抜いてみせた。スカッドに厚みが加わったのは言うまでもなく、選手層「25」という数値はCL・ベスト16に生き残ったチームの中で最高値となっている。

 ただ、期待感はそこまで高くない。バディアシルやムドリクなど、すでに実力を示している選手もいるが、チームとしての機能性はまだまだ。とくにオフェンス面は不安で、なかなか良い形でカウンターが決まらず、典型的なフィニッシャーも不在と、怖さがほとんどない。リーグ戦直近5試合でも複数得点を奪えたのはたったの1試合となっている。ここからCL再開までに一気に完成度を上げてくるとも考えにくく、大量補強が水の泡となる恐れもある。

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