UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース
UEFAチャンピオンズリーグ22/23シーズンが現地時間14日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃、守備、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。
8位:インテル(イタリア)
【写真:Getty Images】
監督:シモーネ・インザーギ
22/23CLグループリーグ成績:3勝1分2敗(2位)
戦力値:74(攻撃力20、守備力17、選手層18、勝負強さ19)
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今季のインテルはスタートダッシュに失敗。一時はシモーネ・インザーギ監督の解任も噂された。しかし、バイエルン・ミュンヘン、バルセロナという強豪と同居したチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグを2位で突破したことで勢いがついたか、現在は比較的好調。セリエAではぶっちぎりの強さで首位を走るナポリに次ぐ2位につけている。
インテルの課題は守備と言えるだろう。3-5-2を基本としているため守備時は5バックになるが、ただ後ろに並んでいるだけの状態になってしまうことが珍しくなく、とくにクロス、ファーサイドへの対応に関してはかなり前から弱点として言われてきた。フランチェスコ・アチェルビが好調、アンドレ・オナナが新守護神定着と守備面の全てがマイナスなわけではないが、ここを改善できなければ、あっさりと大会から姿を消すことになるかもしれない。
ただ、攻撃面に関してはポジティブな要素が多い。ラウタロ・マルティネスとエディン・ジェコの関係性もよく、マルセロ・ブロゾビッチの不在で崩れることも多かった中盤もハカン・チャルハノールやヘンリク・ムヒタリアンの奮闘で厚みが増した。また、課題だった右サイドのビルドアップはマッテオ・ダルミアンが好調を維持していることで強みになりつつあり、フェデリコ・ディ・マルコのキック精度は幅を使った攻撃の中でしっかりと相手の脅威になっている。
戦力のさらなる上積みとして期待したいのはロメル・ルカクの復調だ。ホアキン・コレアのコンディションが整わないこともあり、現状インテルのFW陣はL・マルティネスとジェコの負担が大きい。ルカクが輝きを取り戻せれば単純に人員が増えることはもちろん、同じ大型FWながらジェコとはタイプが違うため、戦術の幅も広がってくる。CLでの躍進は、ベルギー人FWに懸かっていると言っても過言ではない。