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三笘薫が不完全燃焼に終わった原因? エストゥピニャンへの批判は正しい評価なのか【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

三笘薫にはなかなか良い形でボールが入らず



 三笘はいつも通り左サイドで先発。前節ボーンマス戦終了後にロベルト・デ・ゼルビ監督に「ベンチに下げることはできない」と評された通り、この日もフル出場を果たすことになった。

 守備面の貢献は素晴らしかった。とくに9分、懸命な戻りでシェイク・ドゥクレに良い体勢でシュートを打たせなかったのはファインプレーだった。

 一方で肝心な攻撃面に目を向けると、期待に応える内容とは言い難い。

 26分にはソリー・マーチとの巧みなワンツーから決定機を作り出したが、GKグアイタのファインセーブに遭いゴールネットを揺らすことができず。三笘にとっては、これがこの日最初で最後のシュートとなった。

 全体的に見ても高い位置でボールを受ける機会は少なかった。パスが入っても、前節ボーンマス戦同様に複数人に対応されており、無難なバックパスに逃げることもしばしば。対峙したナサニエル・クラインをドリブルでぶち抜いたのは1回あったかどうかといったところで、キレキレだった右サイドのマーチよりも影が薄かったのは誰の目にも明らかだろう。

 日本では、三笘が不完全燃焼に終わった原因にエストゥピニャンの存在があげられている。ポジショニングが良くなく、パスも出さなかったという声が多い。

 しかし、エクアドル人DFのプレーは、それほど批判されるべきものだったのだろうか。

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