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アーセナルが狙われた“弱点”とは?リーグ最悪のスタッツ、苦戦を強いられた原因【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

素晴らしかったブレントフォード守備陣



 前提として直近数試合のブレントフォードの守備が素晴らしいことに触れなければいけない。

 13節にアストン・ビラに0-4の大敗を喫して以降、ブレントフォードはプレミアリーグで10戦負けなしだ。その間、マンチェスター・シティ、トッテナム、リバプールから勝ち点を奪い、直近の3試合では無失点が続いていた。

 ブレントフォードの堅守の秘訣は低い位置での集中したブロック守備だ。「3-5-2」の3-5の8枚が自陣に攻め込まれた際には低い位置で良い距離間を保ちながらブロックを敷き、相手に攻め込ませるスペースを与えない。

 アーセナルはこの守備に苦戦し、ボールを保持しながら相手陣内に攻め込むも、結果的にトーマス・パーティがミドルシュートを打たざるを得ない場面やシンプルにクロスを跳ね返され続ける場面が目立った。

 66分の得点場面こそ、ブカヨ・サカがクオリティを見せて、ブレントフォード守備陣の想定を上回るクイックネスからレアンドロ・トロサールへラストパスを送って完璧に崩したが、試合を通じて見ると、ほとんど決定機を作らせなかったブレントフォードの堅守が際立っていたと言えるだろう。

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