印象的な動きを見せた浦和レッズとヴィッセル神戸
セレッソも同様に状況は明るいと言える。前述の通りレオ・セアラを獲得し、印象的なジョルディ・クルークスを獲得し、徳島ヴォルティスにレンタル移籍していた才能ある藤尾翔太を呼び戻した。そして、ヨーロッパで10年以上過ごしてきた香川真司を故郷に凱旋するよう説得し、攻撃陣を強化することができた。
昨年、挑戦することが期待されながら、結局その潜在能力を発揮できなかった2つのチーム、浦和レッズとヴィッセル神戸は、冬の間にメンバーをかなり減らして今シーズンに臨んでいる。
浦和はキャスパー・ユンカー、松尾佑介、江坂任といった攻撃的な選手が次々と抜けたが、その代わりになるような大型補強はしていない。そして、マチェイ・スコルジャ新監督がリカルド・ロドリゲス監督に代わって指揮を執る。
過去15年間、多くの人が失敗してきたこのチームでこのポーランド人指揮官が成し遂げ、埼玉の巨人に念願のリーグ2冠目をもたらすことができるかはまだわからない。ただ、少なくとも彼にはACL決勝が用意されているので、早い段階でメダルを獲得するチャンスはあるのである。
神戸は主力選手を失うことはなかったが、新シーズンに向けて移籍市場ではかなりの脂肪を落とした。そして、大物外国人選手を獲得せず、信頼する吉田孝行を続投させたことは、見出しを飾るようなセンセーショナリズムから離れ、より賢明でサッカーを重視した意思決定への長期の転換を告げるものかもしれない。神戸にも可能性はあるはずだ。
今シーズンのダークホースとなりそうなチームといえば、京都サンガだろう。